就活コラム:Webテストをめぐる攻防
22/11/2019(*いち個人の、しかもヘッポコ就活生の体験談です。よい就活生はマネしないようにしましょう!)
新着メール:「Webテスト受験のお願い」
11月は浮き足立つ。
学友たちは勇んでボストンへ飛び、真っ黒スーツの学生であふれんばかりの恐るべき会場の様子をスナップチャットで送りつけてくる。
…がんばれとしか言いようがない。
一方の私は、とある企業のインターン枠に応募してみた。興味がある業界だし、イギリスから出なくても選考に参加できそうだし…インターン取れたら嬉しいし、そうでなくともロンキャリ前にいい経験になるなぁ...そんなノリで、思いつきで応募しちゃったのです。
夏休みの間に、自己分析と大体の業界研究はできたはず。面接の脳内シュミレーションをしてみても…まぁなんだ。一応なんとかいけそうだ。
そして選考申し込み後に届いた待望のメールには、こう書いてあった。
「Webテスト受験のお願い」
…そういやそういうのあったな…

(写真:ウェブテストって、こんな感じ!? *違います。)
先輩からの助言…
それは夏休み序盤のある日のこと。
「就活準備どうよ?」
とある優しい先輩とチャットしていたら、話題は自然と就活の話へ。
「しょーじき、どう始めていいかわからないところもあるんですけど…去年参加したキャリアセミナーとかを参考にしながら自己分析とか企業分析とか始めてる段階ですかね。」
「うん、まあいいんじゃない?」この先輩、2年生ですでに超一流企業から内定獲得していたヒーローである。「…じゃ、Webテストの準備とかは始めた?」
え、Webテストって、なんだっけ…?
「あ…えっと、脳トレIQテストみたいなやつですか?まぁ、まだ…ですけど…つかあれで落とされるって、海外大生でもあるんですか?」
「甘いねえ~!つか、もったいないよ!練習したら確実に点取れるテストなんだから、今から練習始めた方がいいよ。」
「ええ~まじっすかw 本選考はまだしも、まだ夏季インターンの面接とかしか考えてないので…もうちょいあとでやろうかと思ってましたw」
「とりあえず、対策本とか買ってみなよ!」
…
…そんな話、してたなぁ。(遠い目)
とにかく準備を、と思い、とりあえず日本の実家の近くの書店で一番メジャーそうな対策本を手にとる。
一冊1400円以上もしました…高い(泣)
とにかく将来への投資と考えて買ってみました。
対策本買ってみた。
早速家に帰ってページをめくってみると、なかなか幅広い種類の問題が。
大きく分けると、
- 非言語
- 言語
- その他性格テストなど。
非言語の分野では、いわゆる脳トレのようなものから、中学・高校の数学の問題のようなものまで。
「この人が正しかったらこの条件は成立しない」的なやつ(推論というジャンルらしい)や、「はてなボックスから白と赤のボールを*個取り出した時に…」みたいなやつ(順列、組み合わせ、確率)とか。
利益計算、つるかめ算、仕事算みたいな、中学受験が懐かしい問題も。
言語分野は、文章並べ替えたり、熟語の同意語とか成り立ちを考えたりする問題が並びます。後半は長文読解も。
バイリンガルあるあるで、漢字に自信がないわたしはかなり困りました…
読み方はわかるし、ぜったい聞いたことある言葉なんだけど…「そこまで意味を深く考えたことなかったです…」みたいな言葉のオンパレード。
かろうじて、英語の問題になると途端に簡単に感じられるのが救い…って感じ。
ウェブテスト&MacOS問題
…そんな、夏休みを過ごした末に、
迎えた初めてのウェブテスト。
第一の関門は、問題の難しさでもなんでもなかった。
ウェブテストについてのお知らせメールの片隅に、しれっと書いてあった一文に、背筋が凍りつきました。曰く、「受験の際、OSはWindowsを推奨します。MacOSからの受験はシステムサポート外です。」
…ホェッッ!?
え、そんなの聞いてないです聞いてないです…
MacBookしか持ってないんだが…
え、どうしようどうしよう、受験期限明日の昼間までなんだけど…

(写真:イマドキMacOSがダメってあるかよ…日本の企業…)
早速、「就活 ウェブテスト MacBook」で調べてみる。
曰く、 「Windowsでないと、一部の画像や問題文が表示できずにエラーになる可能性も」
曰く、 「ウェブテストをMacBookで受ける裏技!この設定を使えば…」
…
「やはりリスクを回避して、友達や大学構内のパソコンを借りるのが無難でしょう。」
…
「俺はMacBookでいつも受けてるよ」
「就活にはWindowsが有利!」
…で、どっちなんですかァァァァ!
本当に、ネットって大事な時に何を信じりゃいいんだかわからなくなりますね。知り合いに聞いてみると、自分の周りにはMacで問題なく受験できた同級生が多かったです…何も保証できませんが…
基本的に心臓がチキンだったのと、やっぱり初めてのウェブテストはちゃんとやりたいなと思ったので、今回は大学の図書館のパソコンを使うことにしました。
「え、思ってた問題と違う…」
ようやく気づく、SPIと玉手箱の違い。
で、もとい。
迎えた初めてのウェブテスト。
慣れないログインにかなりてこずりながらも設問にアクセス。
深呼吸して、試験を開始すると…
…え、思ってた問題と違う…
長文読解ばっかりなんですけど…?文章並べ替えるんじゃないの!?対義語選ぶ問題がない?解答時間、異常に短いんですけど…なにこれ誰が解けるの!?
え、なんかめっちゃグラフ出てきた!表の読み取り!?データ分析なの?利益計算とか、つるかめ算じゃないの〜!?
性格テストって、えーどうしようどこまで正直に答えればいいの…!?
半ばパニックになりながら、
なんとか答えられそうなものに答えて、
あっという間の90分。
額には大汗。撃沈でした。
…
賢明な就活生読者の方にはもうお分かりでしょう。
私が夏休みに買ったのはSPIというテストの対策本。
対して、初めてのウェブテストで私に襲いかかったウェブテストは、
玉手箱という別のタイプのテストだったのです。
ウェブテストについての下調べをしていなかったせいで、SPI以外のウェブテストの存在を知らなかったのです…お粗末!ウェブテストはなんと10種類以上あり、その中でもSPIと玉手箱というのが2大・大手ウェブテストなのだとか。
…知らなかった…
遅ればせながら「玉手箱 対策 コツ」って検索してみる。
「対策本をいますぐ入手し、1問でも多く問題をこなしましょう!」
…本、今さらこっちで入手できないぜ(汗)
SPIの本ですら、うっかり実家に置いてきてしまったのです。
「他企業の選考で、Webテストの練習をしましょう」
…練習するために志望度が低めの企業を受けてみるってやつです。そんなのアリなのか…!?
とにかく、調べてみたらウェブ上にサンプル例題などが転がっていることがわかったので、次に一時帰国するまではアクセスできる限りの例題で練習しようかなぁなんて、考えています。
夏休み、玉手箱の対策本を買っときゃよかった…後悔することもありますが…今後受ける選考ではSPIを使うかもしれない!とポジティブに捉えて前に進もうと思います。
就活の戦いは続く…
今回の教訓
下調べって大事!
ウェブテストの種類や傾向をきちんと把握しよう!SPI/玉手箱以外のテストもあるので注意。大手企業ならば、今までの選考でどのウェブテストを使っているかの傾向も調べられるので、それを元に対策しよう。
練習あるのみ!
いくらオンラインで「コツ」を調べても、「コツをつかむ」のには時間がかかります。本番で焦らないように、長期休暇を利用して事前に準備しよう!
時間に余裕を持とう!
残念ながら、テクノロジーにエラーはつきもの。万が一、OSやアクセスに問題があった場合を想定して、時間には余裕を持って受験しましょう!
とにかく下調べと準備が大事!
参考リンクはこちら。
ウェブテスト主要10社と見分け方
https://jyosiki.com/spi/QA/3.html
玉手箱攻略法
https://gaishishukatsu.com/archives/126028
例題は以下のサイトが便利です。
https://jyosiki.com/spi.html
https://saisokuspi.com/
https://gakumado.mynavi.jp/style/articles/52081
https://www.otona-juku.com/examination_preparation/tamate/tamate/
